高校生からの技術相談を受けました

高校生の課題研究「アルミ缶を用いた人工ルビーの合成」に対する技術相談を受けました

2024/05/23
  1. 人材育成
  2. 研究

福島県立福島高等学校より、興味深い技術相談を受けました。

彼女らの課題研究は「アルミ缶を用いた人工ルビーの合成」。アルミ缶から、ルビーの原料となるアルミニウムをできるだけ純粋な形で抽出するための方法についての質問でした。今回の技術相談には、アルミリサイクルの研究者である加藤先生(富山大学)が答えました。

 

アルミの抽出方法の説明を受け、「大変理にかなっており、発想がおもしろいですね」と加藤先生。アルミ缶を粉砕する前に、やすり等を使って塗装をあらかじめ除去することで、反応効率を高めることができるとアドバイスしました。その他、ルビーの結晶構造や、鑑定可能な大きさの人工ルビーを合成するための方法についての質問にも、丁寧に説明しました。

 

アルミ缶の塗装をやすりで削るというテクニックは、加藤先生が学生時代、「アルミ缶を使って電池を作る」という課題研究の中で反応効率を上げるために教わったものなのだそうです。今回技術相談いただいた高校生も、先輩から研究を引き継いでおり、過去の実験や研究から得られた知識がバトンとなって、次世代に伝えられていることが感じられました。

 

今後とも人材育成に取り組んでまいります。

【Zoomでのミーティングの様子】

生徒の質問に答える加藤先生

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